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小旅行 [ミュージカル]

1月13日、楽しみだった劇団四季による「オペラ座の怪人」を観てきました。
場所は大阪四季劇場。
父の単身赴任で何が1番良かったかといえば、この四季劇場に父の住むマンションから地下鉄で20分弱で行ける事ですね(❤ฺ→∀←)ノ


開幕して10分も立たないうちに、完全に舞台の世界に入り込んでしまいました。

「劇団四季のオペラ座の怪人は、凄いらしい。」

このキャッチコピーを耳にされた方は多いと思いますが、本当に凄いとしか言いようのない内容でした。

言葉にならないんです。

どういう言葉を使ったら、この感動が表現できるかとずっと考えていましたが どうしてもダメです。言葉に出来ない凄さです。凄いらしいなんてもんじゃない。
観劇したのはもう2日前のことですが今も頭の中はオペラ座のことでいっぱいです。

確か私が高校生の頃、広島でオペラ座の公演がありましたがあの時は観に行かなかったのです。行っておけば良かったと心から後悔しました。こんな最高のミュージカルに今まで行かなかったなんて・・・涙

時期は遅れてしまいましたが、今回観に行くことができて本当に良かったと思います。
役者さん1人1人の、舞台に対する思いの強さがはっきりと伝わってくる・・・。舞台芸術の素晴らしさはここにあります。
これからは、ちょっと金銭的・地理的に少し無理をしてでも舞台を観に行く機会を増やしていこうと誓いました。

大阪四季劇場でのオペラ座は、5月の末までやっているそうで、まだチケットは充分余裕があるみたいです。もう1度観に行こう、と決めましたが正直5月まで待っていられませんあせあせ(飛び散る汗) 来月、追加公演があるのでそれを観に行こうと思っています。まだどうなるか全然分かりませんが。出来る限り行きたいと思います。




オペラ座を観劇した後は、なんばグランド花月にて初めて「よしもと新喜劇」を観ました。実は私、よしもと新喜劇の大ファンなんです。普通のお笑いはそこまで好きじゃないのですが・・・。
大好きな辻本茂雄さんが出演されるということで楽しみにしていました。
新喜劇が始まる前に、漫才を5組、そして2人の落語も聴きました。漫才も落語も、もちろん初めての経験です。
大阪の名物をじっくり味わうことが出来ました。




14日からは、電車に乗って三重県に旅行。
鳥羽水族館、ミキモト真珠島に行きました。水族館ではセイウチのショーやジュゴンが泳ぐ姿が印象的でした。

そして今日は、夫婦岩を見てから、伊勢神宮へ初詣。
天照大神が祀られていると高校の時に何度も聞かされました。実際行ってみると、偉大すぎる神のせいか、警戒態勢が厳重すぎて本堂などはよく見ることが出来ませんでした。日本人がとても大切にしている神様なんだなということがよく伝わってきました。


今日は仕事で休みをもらっていたので、明日から仕事復帰。
オペラ座での感動がまだ抜けてないので、仕事になるか不安です・・・冷や汗

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Merry Christmas to You [日常の出来事]

あっという間にクリスマスももう終わりですね。



同期の超仲良しメンバーで、クリスマス会を開こうという計画が持ち上がったのは、ほんの数日前のことだったと思います。
しかし、イヴの日は次の日が仕事ということで できないということになり、それでは25日にするか、23日にするか、と皆でもめていました。

仲良しも数が多いとなかなか予定が合わないもので、23日も25日も誰かの都合が悪く、結局できないかも?という話になったのを確かに覚えています。
・・・がしかし、「23日に集まれる人だけ集まろう」という話になったことも聞いてないことはなく・・・。




当の23日。同期との集まりはないものと信じた私は地元のデパートへ出掛けて靴を買いました。
そして、夕食には私のリクエストのクリームスパゲティを母に作ってもらい、たくさん食べて、年賀状書きに精を出していました。

・・・そして19時半を少し過ぎた頃・・・。

着メロが鳴る。

同期からの電話と知って嫌な予感がする。

「はい・・・」

「今どこ??」

「え・・・・・・・・・???」

「え?今どこ??」
再度聞かれる。

「えっと・・・」
応えられるはずのない私。

「今日、同期のクリスマス会よ!」

「・・・・・なくなったって話にならんかったっけ?」

「いやぁ。19時半にジーラで待ち合わせよ」

「うそ・・・(;_;)」

「本当!!何してんの?」



とんでもないミスをしてしまって青ざめる私。
とりあえず同期はお店に時間の変更を頼んでみると言って電話を切り、私はただ呆然とするだけあせあせ(飛び散る汗)
数分後、1時間ずらしてもらったから急いで来なさいとの連絡が入りました。

母に協力してもらって慌てて飛び出して、ぎりぎり1時間後にお店に間に合いました。

平謝りしたのは言うまでもないですが、今年の最後の最後に伝説を作ったと言われました・・・(^、^;)


でも、嫌な顔ひとつしないで待っていてくれた同期たち。彼女たちの存在には本当に感謝です。

ケーキもワンホール持ち込んで、イヴのイヴに最高のクリスマス会になりました。


あまりにも間抜けな私のクリスマスでしたが、皆さんのクリスマスはいかがでしたか?

来年も良い年に恵まれますように。

祈りの日 [日常の出来事]

世界では62回目の、そして私にとっては22回目の平和祈念日を迎えました。
生まれも育ちも広島、子どもの頃から平和教育を受け育った人間としては、1歩県外に出れば8月6日が何の日なのか知らない人がほとんどと言う現状を未だに信じることが出来ません。

本当にこれで良いのでしょうか。
戦争を、平和を、原爆を考えるのは被爆した広島と長崎だけで良いのでしょうか。
原爆は戦争の一環です。日本が参戦していた戦争の一環です。決して被爆県だけの問題ではないはずなのですが・・・。

長年胸に詰まっていた思いをやっと吐き出すことが出来ました。

それは置いておくとしても、今日は私にとっては今までで1番大切な原爆の日でした。

慰霊碑に納められる被爆者死没名簿に、私の祖母の名前が加わっているはずだからです。
今年の4月、癌に苦しめられた末に亡くなりました。
一生立ち直ることが出来ないと思ったほど悲しく、今まで味わったことがないほど胸がかきむしられる思いをした出来事でした。
そんな祖母も被爆者の1人です。

今年、私は偶然にも園内の「祈りの日」という行事の係に配属されました。要は、今日の原爆の日に向けて園内で取り組む行事です。
3月に配属が決まったときは何とも思わなかったのですが、4月に祖母を亡くしたとき、祈りの日の係になったことに運命的なつながりを感じました。
幼児と職員が毎日心を込めて鶴を折り、今日は祈念式典の中継を子どもと一緒に見て黙祷をささげ、原爆に関する映画を観たりお話したりして過ごしました。
しかし幼児です。「原爆」「戦争」と言ってもそれを理解するのはまだまだ難しいと思いますが、こちらの懸命な話を、彼らも真剣に受け止めてくれていたと思います。

そして子どもがお昼寝をしている時間帯に、同じ係の先生と2人で平和公園に出掛け、心を合わせて折った折鶴を届けました。

実は、8月6日に平和公園を訪れるのは22年目にして初めてのことでした。人の多さに圧倒され、驚きましたが皆がこの日を大切にしているということを実感しました。

私はこの折鶴を届けに行くことが楽しみでした。楽しみと言えば不謹慎のように聞こえますが、祖母の名前が加わった慰霊碑に手を合わせたかったのです。
しかし、原爆の子の像に鶴を届けるだけで時間がいっぱいで、慰霊碑まで足を運ぶ余裕がありませんでした。

とても残念に思いましたが、私は「仕事が終わってから必ず参列する」と決心しました。どんなに遅くなっても、1人でも、必ず今日中に慰霊碑の祖母に手を合わせたいと強く思いました。

仕事が終わった8時ごろ、同期に食事に誘われたので彼女にも協力してもらい、食事の前に平和公園へ行きました。

人の多さは昼より増していて、川を流れる灯籠がとてもきれいでした。
原爆で亡くなった方の魂が流れているようで胸が詰まりました。

慰霊碑の前には少し行列。10分ほど待って、生まれて初めて原爆の日に慰霊碑に向かって手を合わせることが出来ました。
正直に言えば、頭には祖母のことしかありませんでした。
戦争と原爆を確かに生き抜いた祖母の人生を思いながら、ひたすら手を合わせました。
祖母に第2のお墓が出来たようで少し嬉しく思いました。

今日を境に、私にとっての平和公園は前よりずっと大切な場所となりました。

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白鳥フィーバー [バレエ]

もはやバレエに限らずDVDを買うのは本を買うのと同じくらい日常的な事になっている私。ほんの1年前までは、バレエのDVD1本買うのは私の中ではとても大きな出来事だったのですが・・・。

そんな私が去年の12月から今までに掛けて買ったバレエDVD。

Swan Lake (Ws Dol)

Swan Lake (Ws Dol)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2005/10/04
  • メディア: DVD
 

アメリカン・バレエ・シアター「白鳥の湖」
主演: ジリアン・マーフィー       アンヘル・コレーラ

ただしアマゾンで売ってるのは直輸入版で、私はFAIRYオンラインショップでしか販売されていない国内版を買いました。

これと同時に買ったもの

東京バレエ団「白鳥の湖」
主演:  上野水香       ジョゼ・マルティネズ

これもFAIRYオンラインショップ限定。


次はアマゾンでまとめ買いです。
白鳥の湖

白鳥の湖

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/12
  • メディア: DVD
パリ・オペラ座バレエ「白鳥の湖」
主演:  マリ・クロード・ピエトラガラ   パトリック・デュポン

Swan Lake (Sub Dts)

Swan Lake (Sub Dts)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2007/02/27
  • メディア: DVD
パリ・オペラ座バレエ「白鳥の湖」
主演・ アニエス・ルテステュ     ジョゼ・マルティネズ  


次は再びFARIYオンラインショップで
ミラノ・スカラ座バレエ団「白鳥の湖」(全4幕/ブルメイステル版)

ミラノ・スカラ座バレエ団「白鳥の湖」(全4幕/ブルメイステル版)

  • 出版社/メーカー: TDKコア
  • 発売日: 2005/07/21
  • メディア: DVD
ミラノ・スカラ座バレエ「白鳥の湖」
主演: スヴェトラーナ・ザハロワ     ロベルト・ボッレ
 
ついこの前
ロシア国立チャイコフスキー記念ペルミ・バレエ 白鳥の湖(全3幕)

ロシア国立チャイコフスキー記念ペルミ・バレエ 白鳥の湖(全3幕)

  • 出版社/メーカー: TDKコア
  • 発売日: 2007/06/27
  • メディア: DVD
ペルミ・バレエ「白鳥の湖」
主演: ニーナ・アナニアシヴィリ      アレクセイ・ファジェーチェフ  

・・・・・とまぁ、見て分かるようにとにかく「白鳥」なんですね。
いや、これ以外にも買ったんですけど。


K-BALLET COMPANY「コッペリア」
主演: 神戸里奈     熊川哲也



ボリショイ・バレエ「ファラオの娘」
主演:  スヴェトラーナ・ザハロワ     セルゲイ・フィーリン


・・・8本中、6本が「白鳥の湖」です。

白鳥の湖ほど、様々なヴァージョンがあるバレエは他にないかもしれない。この6本の白鳥にしても、同じ演出のものはひとつとしてありませんでした。
どれもがそれぞれに良い味を持っています。
でもバレエ・ファンとして興味があるのは、やはりラストの描き方。悪魔が滅びて2人がこの世で結ばれるハッピーエンドがあれば、2人が命を落として天国で結ばれるという悲しい中にも温かい演出もあり、また最後に白鳥が悪魔にさらわれて天に昇ってしまうという見たこともない完全無欠の悲劇ヴァージョンもありました。

それぞれ、主演のバレリーナの白鳥が見たくて購入しましたが、6人の白鳥を見比べるのもとても面白かった。

「バレエの代表作」「不朽の名作」と言われ続ける「白鳥の湖」。
その理由が少しは分かった気がします。

今年は「白鳥フィーバー」のようです。
それぞれの作品をじっくりと観ていきたいと思います。

出来れば舞台も観に行きたいな・・・。

人間味のあるバレエ [バレエ]

買おうかどうしようか、迷いに迷い続けていたDVDをついに購入しました。

ミラノ・スカラ座バレエ団「白鳥の湖」(全4幕/ブルメイステル版)

ミラノ・スカラ座バレエ団「白鳥の湖」(全4幕/ブルメイステル版)

  • 出版社/メーカー: TDKコア
  • 発売日: 2005/07/21
  • メディア: DVD

 

結論・・・・・もっと早く買えば良かった・・・。


主演はロシア・バレエのスーパースター、スヴェトラーナ・ザハロワ。

彼女の白鳥が世界トップであることはよく言われているので、ずっと欲しいと思い続けていたのですが・・・。期待以上でした。完璧なプロポーションが描き出す完璧なポーズ、見ていると魂が乗り移ってしまうかと思うほどの表情・表現力・・・。
これ以上ないほど品のある白鳥オデット、艶やかで魔性の光を放ちながらもどこか可愛らしい黒鳥オディール、2役の演じ方にもすっかり魅了されました。

ロベルト・ボッレの王子はどこまでも優しく思いやりがあり、きっとロベルト・ボッレという人柄そのままが出ているのだろうと思われる温かい王子でした。

購入を迷っていた理由は、ミラノ・スカラ座バレエというバレエ団への迷いがあったからです。
実は、過去にもこのバレエ団のDVDを買っていたのですが どうも好きになれなくて・・・。
ミラノ・スカラ座バレエ団「ロミオとジュリエット」(マクミラン版)全幕ミラノ・スカラ座バレエ団「ロミオとジュリエット」(マクミラン版)全幕
出版社/メーカー: TDKコア
発売日: 2003/09/26
メディア: DVD


遠い昔に感想日記を書いたと思いますが、これはあまり好きではない作品でした。しかしこれはバレエ団がと言うよりも、マクミラン版ロミオとジュリエット自体が好きになれなかった、ということです。

そして次に買ったのがこれ。
ミラノ・スカラ座バレエ団 ジゼル(全2幕)

ミラノ・スカラ座バレエ団 ジゼル(全2幕)

  • 出版社/メーカー: TDKコア
  • 発売日: 2006/09/21
  • メディア: DVD

主演はやはりスヴェトラーナ・ザハロハ、伯爵アルブレヒトも同じくロベルト・ボッレ。

これを観たとき、主演の2人はとても気に入ったのですが、コール・ド・バレエ(いわゆる群舞)を初めとするミラノ・スカラ座バレエのダンサーたちの踊りが目に付き、正直不満に思いました。

とにかくコール・ド・バレエが揃わない。
ソロを踊るダンサーたちのテクニックも、雑な面がとても目立ちました。

今まで私はロシア・バレエを中心に鑑賞してきました。
ロシアのコール・ド・バレエは、見事に揃っています。さすが、バレエ大国ロシア。踊りの音楽的タイミングはもちろん、歩幅から手や顔の角度まで とにかく全てが それこそ物差しで計ったかのように寸分の狂いもなく揃っています。
そんなバレエに見慣れていた私が、ミラノ・スカラ座バレエの踊りに不満を感じたのも無理はないような気がします。

そんな訳で、スヴェトラーナの白鳥という魅力がありつつも、きっとまたコール・ド・バレエが目に付くんだろうなという迷いがあり、今まで購入するのをためらっていたのです。
でも・・・・・
結論を繰り返しますが、もっと早く買えば良かった・・・。
コール・ド・バレエは相変わらず揃っていませんでした。そして、3羽の白鳥を踊るダンサーたちも、お世辞にも揃っているとは言えませんでした。
でも、その揃っていない踊りに人間味を感じました。
だって、機械が踊ってるんじゃないんですよね。人間が踊っているんですよね。
群舞を踊るダンサーたちだって、一人ひとり感受性は違うはず。音楽的タイミングがずれていても、それが当たり前なんじゃないかと自然に思えました。

群舞が揃わないのは、イタリアのバレエの水準がやはりロシアに劣るからだと思っていました。それも間違いではないと思います。やはりロシアのバレエ水準は他を寄せ付けない凄さがあります。
しかし、このDVDを観て、水準が低いだけでなくイタリアの国民性が踊りや作品ににじみ出ているように感じました。イタリアと聞いて私がイメージするのは、ラテン的な情熱。踊りを揃えることよりも、まず個人の感受性を情熱的に表現している感じがしました。
ロシア・バレエの見事なコール・ド・バレエはもちろん素晴らしい。
しかし、ミラノ・スカラ座の人間味あふれるコール・ド・バレエもとても面白かった。

だから、本当に買って良かったと思います。
大切なDVDがまたひとつ増えました。

ちなみに、不満に思ったと書いた「ジゼル」も、何回か観るうちに好きになってきました。
次は同じくミラノ・スカラ座バレエ、主演の2人も同じくスヴェトラーナとロベルトの「ラ・バヤデール」を購入しようかと思っています。
ミラノ・スカラ座バレエ団「ラ・バヤデール」(全3幕)

ミラノ・スカラ座バレエ団「ラ・バヤデール」(全3幕)

  • 出版社/メーカー: TDKコア
  • 発売日: 2006/12/21
  • メディア: DVD

潜む危険 [保育]

火曜日の、出勤に向かうモノレールの中で。
私はドアの反対側にある座席に座っていた。

ある駅で、ドアが開くと同時に、お揃いの紫のカラー帽子をかぶった十数人の子どもたちが目に入った。瞬時に幼稚園か保育園の子どもたちだと分かった。そして先生らしき方たちの姿も見えた。
小学生が社会見学等でモノレールを使うことはよくあるでしょうが、幼児となると珍しいな・・・と思った次の瞬間。

車両に乗り込もうとした園児の1人が転倒した。
すぐに助け起こそうとする先生。

転んじゃった、痛かったよね・・・。
私はそう思ったが、子どもが転ぶなんてよくあること。先生も身近にいる訳だし、気にする程のことでもないと思い直した。
しかしこのとき、ウォークマンで音楽を聴いていた私は事態の深刻さにまだ気付いていなかった。

子どもが転倒してから数秒後、まだ何か慌しいドア付近の雰囲気を感じて、園児の集団をよく見てみた。

転倒した子どもは、仰向けになってまだ床に転がっている。
そして先生は子どもの足を必死に引っ張っている。

え???
ここでようやく私は気付いた。

転倒した子どもの足が、ホームと車両の間にあるわずかな隙間にはさまって抜けなくなっていたのだ。

あ・・・と思った瞬間、ドアの近くにいたスーツ姿の男性が救助に加わろうとした。そのとき、やっと足が抜けて子どもは無事に起き上がることが出来た。
しかしホッとする間も無く、今度はドアが勢いよく閉まって子どもを挟もうとする。慌てて先生や近くにいる人たちが体を張ってそれを防いでいた。
体が当たるとそれ以上ドアは閉まらないようになっているので、子どもが挟まれることはなく、子どもたちと先生はこの間に急いで車両に乗り込み、反対側のドア付近まで移動することが出来た。

ほんのわずかの間の出来事だった。
私はあっけにとられて何も出来なかったが、無事に乗り込むことが出来て本当に何よりだったと思った。
車両に乗ってきたとき、先生方の顔を見ると1人の女性の先生は涙を流されていた。

自分がもし、同じ立場でそこにいたら。同じようにクラスの子どもの足がはさまって抜けなくなってしまったら。
それを考えずにはいられなかった。涙を流された先生の気持ちは痛いほどよく分かった。


ちなみに、その園は私が短大時代の保育実習でお世話になった保育園だった。1人の先生の顔ははっきりと覚えていたし、乗り込んできた駅や子どものカラー帽子の色など様々なことを考えると間違いないと思う。
紫色のカラー帽子をかぶっているということは、年長組。
今しがた目にした事故のことが気になりつつも、実習でお世話になった保育園、と思うとやっぱり親しみを感じた。あれこれいろいろ考えていると、あることに気付いた。

今 年長組ということは、私が実習させていただいた時は3歳児として在籍していた・・・。つまり、この帽子をかぶった園児の中には、実習生の私と関わった子どもたちもきっといるはず。
記憶を手繰り寄せ、当時3歳児クラスにいた子どもの顔や名前を必死に思い出し、誰か1人でも覚えている子がいないかと探してみたが残念ながら見つけることは出来なかった。

今、私は年長の担任をしている。ということは、私が保育自習をしていた頃、今のクラスの子どもたちも3歳児クラスにいたんだなと思うと不思議な気がした。

びっくりして、あっけに取られて、怖い思いをして、でも懐かしい思いもして・・・わずか15分の通勤電車の中でいろいろな事を思った。

自分の園に着き、ちょうど話す機会があった園長にモノレールの中での事故の話をした。

園長は「ドアのところで先生たちは1人ひとりの子どもを見ていなかったのだろうか・・・ちょっと安全に対する注意が足りなかったのかもね」と言った。

子どもの安全を守るのは当たり前のこと。
保育者であるならば誰もがそう思っているはずだが、ちょっとした油断で守られるものがなくなってしまうのだと改めて感じた。
ホームと車両の間。大人にはほんのわずかな隙間に過ぎなくても、子どもにとっては大きな穴かもしれない。実際そうなのだと思う。
乗るのは一瞬のことだからを思わず、やはり保育者が1人はドアのところに付き、子どもたちを1人ずつゆっくり乗り込ませるようにしなければいけなかったのだろう。また事前保育で、電車に乗り込む際の注意点をよくよく子どもに話して練習しておくことも必要だと思った。
この事故を目の当たりで見て、私自身の安全への配慮がまだまだ足りなかったことを痛感させられた。

こういう言い方は卑怯かもしれないが、他の園の失敗を見て学ぶことが出来て本当に良かったと思う。

今日は日曜日 [日常の出来事]

昨日は休暇で、久しぶりの2連休。
いつも寝て終わる休日なのであまりにも もったいないと思い、昨日「明日はどこかへ出掛けよう」と決めていました。

しかしどこに行くあてがある訳でもなく、特に行きたい場所がある訳でもなく・・・・・。
どうしようかなぁ。どこに行こうかなぁ。なんて考えてたらいつのまにか夕方に・・・
結局家を出たのは16時過ぎ。市内に行くと決めました。夏服を買うのもいいし、まぁとにかく1人でふらふらと歩くのもいいかなと。

地下街を物色した後に そごうへ。
ちょっと下着を見たいと思ったのですが、ひとりで下着屋さんに行った事がないのでエスカレーター近くの案内板を見に行きました。

ふむふむ、インナーウェアは4階か・・・。他にはないかな・・・。

と思っていたら案内役の男性が声を掛けてきました。

「案内係なんですが、どこかお探しですか?」

別に恥ずかしがることでもなかったと今では思うのですが、男性に「下着を探しています」と言うのが何となく躊躇されて・・・しかももう目的地は分かったし。
えーっと、まぁ・・・と曖昧な返事をしていたら、

「書店とかですか??」

とっさに はい、そんな感じです。と返事をしてしまいました。

「書店でしたら、6階にですね・・・だいたい子ども服売り場があるんですよね。その辺りに紀伊国屋がありますので」

案内板に沿って丁寧な説明を頂きました。

広島に生まれ育って22年。そごうの6回に紀伊国屋があるのは よーくよーく知っていましたが、親切な男性の好意を無駄には出来ず、うなずきながら聞いてしまいました。

結局下着を買った後に紀伊国屋にも行ったんですけど、不思議に思ったことが。
何故あの男性は、私を見て「書店を探している」と判断したのでしょうか。私に書店好きオーラが出ていたとは思えませんが・・・。何となくそんな感じがしたのは事実なんでしょうね。
違う人だったらどんな想像をされたのか、ちょっと気になりました(๑→ܫ←๑)


そごうの次はまた地下街を通って本通りに行き、なじみの服屋さんに行きました。
いつもは気に入るものが多くてついたくさん買ってしまうお店なのですが今日はあまりしっくりくるものがなかった。またの機会にしようと思い、次はパルコへ。
実は2週間くらい前に行った時、すごく気になるワンピースがあったのです。そのときはすでに違うタイプのワンピースを買っていたので我慢したのですが、今日は買おうかなと思って。

で、その店に行ってみたら・・・時すでに遅しと言うべきか。あのワンピースはもうなくなっていました。ちょっと残念。そごうの隣にも同じ店舗があるので、またそごうまで戻って行ってみようかとも思いましたが、どうせないならバーゲンの季節まで待っても同じことだと思ってやめました。
でも諦めが付かなくて、何度もお店を出入りしてしまいました(^_^;) だって、ついこの前まであったんだもん・・・。何度見てもありませんでしたけどね。

いつの間にか19時を回っていました。
今頃家では夕食だなと思いつつ、気に入っているカフェでお茶したいという誘惑に負けて入りました。しかもウィンドウ越しに見えたチーズケーキがとっても魅力的で、いつもなら夕食の時間だというのにケーキも食べてしまいました。まぁたまにはいいよね。

カフェでゆったりした後、パルコの書店を物色。ここの書店には わりと古典的な作品も多くそろえてあるんですよね。例えば夏目漱石とか、志賀直哉、太宰治なんか。私がよく行く地元の書店にはあまりないから新鮮です。そして前から読んでみようかなと思っていた志賀直哉の作品を買いました。

パルコを出たのは20時を回っていましたね。
再び本通りを通って駅に向かうと、ちょうど店じまいのピークだったらしく、あちこちでシャッターが下りたり電気が消えたり・・・。ちょっと寂しい雰囲気でした。でも開いてる店もあり、以前友人と入ったことのある服屋さんにふらふらと入りました。そこで目に入ったワンピースを買って帰路につきました。

家に着いたのは21時過ぎ。
今日のおかずは牛肉のカツだと聞いていたのですが 食卓にあるのは天ぷら。
あれ、と思いましたが まぁいいやと思い直して、レンジで温める分をお皿に取りました。

そこに、私の大好きなエリンギ、舞茸が!!

「Oh、舞茸!」と喜びの声を上げた途端、母が

「あ、舞茸で思い出した。これ舞姫だ」と。

テレビに目をやると、森鷗外の名作【舞姫】の映画をやっていました。
郷ひろみ主演のこの映画、高校の国語の授業で1度観て、BSでやってたときも観ました。
実は家に帰ったときから、テレビから聞こえてくる声で舞姫みたいだなと思っていたのです。郷ひろみのドイツ語のナレーションがとても印象的なので分かりました。

その後、最初に観ていたはずの母はお風呂に入ってついには寝てしまったというのに、私はとうとう最後まで観てしまった・・・。結構好きなんですよ。この映画。そりゃ、妊娠してる奥さんを置いて国に帰ろうとする主人公、しかも奥さんは流産してしまう・・・など後味の悪い作品ではありますが、国語の先生の魅力ある授業のおかげで、舞姫という作風がとても気に入ったのです。そして郷ひろみの控え目な演技も好感が持てました。

しかし母よ。舞茸で舞姫 思い出すか?(^_^;)

でも、舞茸の天ぷらおいしかったよ。
ごちそうさまでした。


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宝物の思い出 [バレエ]

新学期始まって2ヶ月。始まる前からごたごた続きのありえない我が保育園、そして私生活では大切な人を亡くし・・・と何度涙を流したか分かりません。
そんな中でも唯一の救いであり楽しみであり、生きる活力となっていたものに5月の末、やっと出会うことが出来ました。

K-BALLET COMPANY【海賊】公演。
苦戦の末抽選でチケットを確保することが出来、そしてチケット確保のその日から、5月31日という日そのものにものすごく愛着を持っていました。

5月に入るとどこかそわそわしていた私。
新幹線も予約しないとね・・・私1人で神戸に行けるかな・・・など、いろいろ考えては期待に胸を膨らませ、吉田都さんと熊川哲也さんに会える日を心待ちにしていました。

そしてついに【海賊】の全国ツアーが始まり、私もやっと新幹線の予約を済ませたそんな頃・・・
飛び込んできた熊川さん負傷の衝撃のニュース。

札幌公演の本番中に舞台上で転倒し、自力で立ち上がれなかったそうです。
プロのダンサーが自力で立ち上がれないというのは尋常ではない。ニュースを聞いたその瞬間、私は神戸で熊川さんの踊りを観ることはできないと悟りました。

当然、ショックはものすごいものがありました。
覚悟は出来てもなかなか現実を受け入れることが出来ない私は、熊川さん負傷に関する情報を集めてはため息をつき、ついに今回の海賊公演を全て降板すると正式に発表された後も 懲りずに嘆いていました。

それでも舞台を楽しみに待つ思いだけは一切変わらず、もう公演前の2週間は、5月31日だけを楽しみに生きていたようなものです。

前日は今年から大阪に単身赴任中の父のマンションに泊まらせてもらう予定で、仕事が終わるとすぐに可部線に飛び乗り、新幹線で大阪に向かいました。1人で新幹線に乗るのはもちろん、1人で県外に出るのも多分初めて。とても新鮮で楽しかったです。

娘が来ることを楽しみにしていたらしい父・・・公演当日、何故か有給を取って私とどこかに行く気満々(^_^;) そして何故か私は父と京都の清水寺に観光していました。
私の予定では、父には泊まる所を提供してもらうだけで あとは思いっきりひとり旅のはずだったのですが・・・私のひとり旅は、行きの新幹線の中と、劇場の中だけでした(^_^;) ちなみに帰りの新幹線も父と一緒。何故なら次の日、広島で会議があったから。
ま、これはこれで楽しかったから良かったけど。お父さん、少し張り切り過ぎ!

6時半開演でしたが、6時少し前に劇場入りしました。
パンフレットや買ったばかりのグッズをいろいろと眺めて過ごしましたが、これからあの吉田都さんに会えるのかと思うともう落ち着かなくて・・・。
何度深呼吸をしたことか。普通深呼吸って、これから舞台に立つ人がするものだけど・・・(^_^;)

いよいよ幕が上がり、船に乗った海賊たちの冒険物語の始まり。

海賊船が難破するという、最初からインパクトありすぎのストーリー。それに加えて、Kバレエの特長である舞台装置のスケールの大きさ、綿密さに圧倒されながらの幕開けでした。

浜辺に打ち上げられた海賊、そしてそこに登場するエキゾティックな女性たち。
その女性の中でもひときわ目立って輝く存在感を放つ女性。一瞬、「え、都さん!?」と思いましたが、グルナーラ役の松岡梨絵さんでした。
広島出身、今年の2月にKバレエの最高位であるプリンシパルに昇格された凛とした美しさを持つバレリーナ。今回の公演で私が楽しみにしていた出会いのひとつでした。
抜群のスタイルから生まれる繊細な技術と表現。最初は広島出身ということで親しみを感じていましたが今は1人のダンサーとして すっかり梨絵さんのファンになっています。

薄紫の衣装をまとった梨絵さんは、海賊船難破という重い空気を一瞬にしてやわらかく華やかに変えたように思いました。
そして、「眠りの森の美女」のリラの精といい、「白鳥の湖」の花嫁候補といい・・・紫の衣装が似合う方だなーとしみじみ思いました。

そしてヒロインが登場する前の独特の空気が会場を包み・・・

メドーラ役、吉田都さんの登場。

私の緊張はことのときが最高潮でした。
バレエが好きになった頃から憧れ、夢見て、敬愛してきた都さん。私にとってはバレエの女神様のような人。そんな都さんが今 目の前で踊っていると思っただけで涙が出るほど感激していました。登場された後も、しばらく心臓が激しく鳴っていたことをはっきりと覚えています。

笑顔、手や首の付け方、足の上げ方、ステップの踏み方・・・全てが大好きな吉田都さんそのもので、緊張というかもう興奮状態。テレビ・ビデオ・DVD・雑誌等でその姿と踊りは何度も観ていましたが実際に目にする都さんは神々しいまでに美しく、女神というか神様のようで・・・。

興奮していても舞台はどんどん進み、ヒーローのコンラッド率いる海賊たちが、奴隷商人たちの手からメドーラを救ったところで幕が下り、第1幕終了。
幕が下りた瞬間、大きなため息をつきました。
あまりの素晴らしさに、幕が下りると一気に脱力し、しばらくは立ち上がる気力もありませんでした。

第2幕は有名なパ・ド・ドゥがあります。音楽が壮大で、私の大好きなパ・ド・ドゥのひとつ。
ガラやコンクールではパ・ド・ドゥ、つまり男女2人によって踊られますが、全幕ではメドーラ・コンラッド・アリによるパ・ド・トロワで踊られます。

本来、熊川さんが踊るはずだったアリ・・・。今回の公演ではKバレエ期待の星の橋本直樹さんが代役を勤められました。
正直、橋本さんを見るたびに「これが熊川さんだったら・・・」と何度も思いました。
しかし橋本さんは噂で聞いたとおり、素晴らしいダンサーでした。ジャンプも高く、表現も良いですね。首領コンラッドへの命を掛けた絶対的忠誠が良く伝わり、心に残りました。
そして、橋本さんはどこか熊川さんに似ています。
実を言うと、公演中に「熊川さんじゃないよね?そんなことあるはずないよね?」と何度も思ったほどなんです。顔立ちが似ているんでしょうけど、多分それ以上に踊り方や立ち居振る舞い、全てが似ていたんだと思います。
熊川さん自身が大切にしているというアリ役を橋本さんに託した訳が分かったような気がしました。もちろん、似ているからというのではなく確かにこれからの活躍を予感させるような、そんな印象でした。

【海賊】というバレエは、他の全幕作品 例えば白鳥の湖やジゼル、眠りの森の美女などと比べてストーリーに曖昧な点が多いのですが・・・熊川さんが手掛けるものに「曖昧」という言葉は一切ありませんね。どこまでも分かりやすいストーリーを追求し、余計なものは容赦なく排除して、細部まで神経の行き届いた徹底した演出・・・。
熊川さんの、バレエへの強い情熱が痛いほど伝わってきました。

クライマックスが近付くと「このままずっと舞台が続けばいいのに」と切なくなりました。舞台が終わってしまうのがとても寂しかった。そう思うと、都さんの踊りが今まで以上に愛おしくなりました。
私にとっては夢の時間そのものだったように思います。

ラストに衝撃の演出が待ち構えていて、度肝を抜かれたまま幕が下り、ついに夢の時間が終わりました。

そして最後の楽しみのカーテンコール。

最高の舞台を観させて頂いた感謝の気持ちが少しでも伝わるように、とダンサーひとりひとりに精一杯拍手しました。
松岡梨絵さん、橋本直樹さん、コンラッド役のスチュアート・キャシディさんなど 主要キャストへの拍手はひときわ大きかった。吉田都さんへの拍手が大きかったことは言うまでもありません。

何度も幕が下り、また上がり、ダンサーたちは何度も頭を下げ・・・。ついに観客はスタンディングに。

何度目のカーテンコールだったでしょうか。
幕が上がった瞬間、会場が黄色い悲鳴に包まれました。

熊川哲也さんの登場。

舞台には出られずとも、彼は芸術監督。この素晴らしい舞台を中心となって作り上げた真の芸術家。
熊川さんの登場に、ただでさえ大きかった拍手は2倍くらいになったようでした。

茶色のシャツにジーパンをはいた熊川さんは、しっかりとした足取りで、しかも笑顔でカーテンコールに応えてくれました。
怪我をされた直後の、東北公演のカーテンコールの映像が動画で見られましたが そのときは表情も硬く、足も引きずる感じで心配していたのですが・・・。
この日は、情報さえ知らなければ怪我をしているとは誰も気付かないのではないか・・・と思うくらいでした。
快方に向かっていると信じたいです。

下りた幕の間から主要キャストがひとりずつ登場してレヴェランス(お辞儀)するのも楽しみのひとつですが、何度目かのときに都さんと熊川さんが手を取り合って登場しました。

これ・・・これなんです。私が本当に観たかったもの。

私がバレエを愛するようになったのは、NHKで放送された、都さんと熊川さん主演の【眠りの森の美女】と観てから。私にとってはバレエに目覚める原点となった作品であり、都さんと熊川さんは私にバレエの素晴らしさを教えてくれた絶対的存在なのです。この2人の存在がなかったら、もしかしたら私はここまでバレエを好きになることはなかったかもしれない。

いつか都さんと熊川さんが主演するバレエを観たい・・・
これが私の長年の夢だったのです。

今回、この夢は半分叶いました。
残念ながら2人のパ・ド・ドゥを観ることは出来ませんでした。でも最後のカーテンコールで2人で手をつないで出てきてくださっただけで今は充分です。

いつの日か熊川さんも舞台に復帰されるときが来ると思います。
そのとき、私はまたKバレエの舞台を観に行こうと心に決めました。

そしてKバレエだけでなく、私はもっとバレエ公演を観るべきだ。今回の公演を観て心からそう思いました。

バレエは私の生きる力になるもの。
バレエ公演はDVDや雑誌では感じることが出来ない不思議な力を秘めているのです。私にとってバレエとは、もはや趣味の範囲を超えて生きるために絶対に必要なものになっていると感じます。

夢の公演が終わって数日、私は今でもあの日の感動を味わいながら過ごしています。

決して忘れることの出来ない思い出が出来ました。

↓これを観ずしてKバレエは語れない熊川哲也 白鳥の湖
熊川哲也 白鳥の湖
出版社/メーカー: ポニーキャニオン
発売日: 2003/11/19
メディア: DVD   
            


↓Kバレエ初 古典全幕
GISELLE

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2002/06/19
  • メディア: DVD

↓豪華!
The Sleeping Beauty

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2003/04/23
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↓自他共に認める熊川さんの当たり役
ドン・キホーテ

ドン・キホーテ

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2005/05/18
  • メディア: DVD

↓見事な熊川・ファンタジー
熊川哲也 くるみ割り人形

熊川哲也 くるみ割り人形

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: DVD

 




↓神戸里奈さん初主演作品   コッペリア


さくら散るとき・・・ [伝えたい思い]

お久しぶりです。

3月の終わりから4月の間は、公私共に大変な時間でした。

しかし1番の大事件は・・・・・祖母が亡くなったこと。
いろいろと事情があったため、ある程度覚悟はしていましたが そんな覚悟なんて何の意味もない。心がかきむしられるというのは こういうことを言うのでしょうか。
祖母は私にとって・・・どんな存在だったのかは分かりません。とにかく、大切な大切な女性でした。


このことをブログに書こうか書くまいか、ずっと悩んで今日まで来ました。

詳しく書いたら、それはそれで祖母への思い出の証となるかもしれない。
でも、大切なことは自分の胸の中にしまっておくだけで充分ではないか。

いろいろと考えました。

でも、これからもブログを続けていく上で 祖母との別れという大きく意味のある出来事に一切触れずに続けることは出来ないと思いました。何事もなかったかのように日記を再開することは私には無理だと思いました。

最近ブログを更新してなかったのはこういった理由があったからです。
しかし、祖母との別れの後も、楽しいことはたくさんありましたし皆さんに聞いて欲しいこともありました。
ブログに書きたい!と思っても、どうしても引っかかるものがあって今日まで書くことが出来ませんでしたが、今日をひとつの区切りとして また楽しい思い出を綴っていきたいです。


いのち賭け 愛してやまぬ ふるさとの さくら散るとき 祖母も旅立つ

おばあちゃんへ 感謝と愛を込めて。


信じていれば・・・ [バレエ]

どうしても、どうしても観に行きたいバレエ公演がありました。
広島公演がないので、生まれて初めて1人で県外を飛び出して東京まで観に行こうと決意しました。1人で新幹線に乗り、1人でバレエを観て、1人でホテルに泊まるところまで想像していました。

でも現実は厳しかった。
どうしても観に行きたかったキャスティングの東京公演、電話でのチケット予約を母に頼んだのですが、予約開始から約2時間は電話がつながらず、やっとつながった時にはすでに完売状態だったそう。
他のキャスティングなら充分余裕があったけれど、私はどうしても「吉田都」「熊川哲也」「松岡梨絵」この3人のダンサーの名前が揃う日の公演が観たかった。

東京公演を観に行く夢は終わりました。

失意の中、次のチャンスに掛けようと決めました。

同じキャスティングで、神戸での公演があったのです。ただ、平日なので泊りがけで観に行くことは難しいのが難点なのですが・・・。しかしこの夢のようなキャスティングを見逃すことはどうしてもできなかったのです。

電話での予約開始は3月24日なのですが、会場の神戸国際会館のサイトで、今月5日から抽選予約の申し込みがありました。抽選なので、当然申し込めば誰もが行けるという訳ではないのですが、少しでも観に行けるチャンスが増えるなら、とすがるような思いで申し込みました。

その当選発表が今日でした。当選者にはパソコンのメールで結果が知らされることになっています。

家に帰り、まずはソファーに座って一息ついて、はやる気持ちを抑えながらパソコンを起動しました。

メール画面を開くと・・・新着メールは見当たらない。

やっぱりダメか・・・と落胆しました。しかし覚悟はしていたのであっさり気持ちを切り替え、24日の電話予約で(私は仕事なので)また母に協力してもらおうと思いました。

パソコンを開いたついでにインターネットで遊ぼうと思ってクリックしたのですが、どうもパソコンの調子がおかしい。そのうちに「再起動してください」との表示。たまにこういうことがあるので気にも留めず、指示に従って再びパソコンが開くのを待ちました。

そのとき、過去の経験から何となく思いました。
パソコンの調子が悪いときはネットもメールもオンラインにならないために、新着メールの表示が出ないことがある・・・。もしかしたら・・・と思い、再起動するとすぐにメール画面を再び開きました。

画面の右下に「受信メールを検索しました」の表示、それからしばらくして「6件の新着メールがあります」の表示。
もしかして、もしかしてと期待を膨らませながら受信メールを見てみると・・・

6件の未開封メールの中に「当選メール」「セブンイレブン引取のご案内」との件名のメールが2件!!

まじで、まじで、ほんまに、ほんまに・・・と訳の分からない言葉を連発しながら開封してみると、間違いなく神戸公演のチケット当選のメール!!そしてセブンイレブンでチケットの引き取りができるという案内のメール。

高校の合格発表以来の歓声を上げました。


吉田都さんは私の永遠の憧れ。
17歳の頃からずっとイギリスに渡って生活されていたバレリーナなので、その舞台を観に行くことは不可能に近い夢だと思っていました。
その都さんがイギリスのロイヤルバレエを退団し、日本のKバレエに入団するという衝撃のニュースを聞いたときから、もしかしたら都さんの舞台を観ることは不可能ではないかもしれないと期待を持ち続けていました。

あの吉田都さんの踊りを劇場で観られるのかと思うと、手が震えるくらい興奮してしまいます。



新たな楽しみを胸に抱き、新学期からの生活も頑張ろうと思います。
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